C'est la vie

セラヴィ。「それも、人生」という意味のフランス語。教員を退職し、もう一度英語を学び直したり、価値観を広げたいと思って活動中。

一流の達成力 原田メソッド「オープンウィンドウ64」

オススメ度★★★★★ 

一流の達成力

一流の達成力

 

元教員で現在は目標達成講座や講演をされている原田隆史氏の新刊です。

目標を達成する力は、学校教育でも重要なポジションを占めていると思います。

学ぶべきことが多いです。

目標を達成することの奥深さを感じます。

ただなんとなく、生活していてもなかなか目標を達成することはできません。

ここまでかというほど、目標に対してPDCAしていくことの大切さを学びました。

「子どもが自らペンを手に取らないかぎり勉強しない」ものです。何度「勉強しろ」と言っても、自ら進んで学習しようという意欲と習慣がなければ本当の知識は得られません。

 著者はそのために「自立」が大切だと述べています。自立は教師や親との信頼関係のもとに築かれます。

 

また、夢を持つことの重要性も説かれています。昔は、ただ社会の波に乗っていれば、順調に生きていけた時代でした。しかし現在は、

 自分で未来の夢を描いたり、ソリューションやイノベーションに励み、答えがないものを生み出していかなければならなくなったのです。

 確かに、現在の社会は情報技術の発展により、めまぐるしい世の中です。10年前、スマートフォンを持っていた人が身の回りに何人いたでしょう。今は、ほとんどの人がスマートフォンを使っていますよね。

 

目標の立て方について、以下の四点をあげています。

【私・有形】数字などを入れた具体的な目標

      試験合格、優勝などの期日のある目標

      自分自身の地位(立ち場)など見てわかる目標

【社会、他者・無形】自分の周りにいる人たちへの気持ち

          社会・地域などへの思い

          成功したときに得られる感情

 私利私欲にまみれた目標は、達成しづらいのです。本当に力を発揮できる状況は上のバランスが取れている目標だと考えられます。

 

本書の一番の目玉はオープンウィンドウ64です。

これは、マンダラのような目標を達成するためのシートだと考えてください。

大まかに説明すると、8かける8のマスの中心に叶えたい目標を書き、それを叶えるための手段を周りの枠に書き込んでいく方法です。

そうすることによってやるべきことが具体化され、顕在化されます。

よく目標を立てて終わったということがありませんか。それを回避するわけです。

その中で、手段の中に心・技・体・生活をバランスよく配置することの重要性が述べられています。

 

日誌についての記述もありました。とても納得いくものでした。

日誌の持つ能力は8つあると考えています。

1.タイムマネジメント能力を高める

2.イメージトレーニング

3.仕事の選択と集中

4.自己分析

5.自信を高める

6.プラス思考の習慣づくり

7.成功の習慣づくり

8.ゴール達成のための気づきを得る

勤務先の学校の取り組みで、日誌があります。

手抜きの日誌をつけている生徒を見かけます。

なんのための日誌なのか、目的をしっかりと説明していきたいと改めて思いました。

 

マンダラは元々、人間の心理、求めるものを表現したものらしいです。

かつて人々はマンダラを見て、人間のあるべき姿を思い返し、日々を省みていたのでしょう。

現代社会に生きる我々にも通じるものがありますね。

 

本記事では具体的にイメージできないと思いますので、興味を持たれた方はぜひ書籍を手にとってみてください。豊富な具体例をもとに説明されています。