C'est la vie

セラヴィ。「それも、人生」という意味のフランス語。教員を退職し、もう一度英語を学び直したり、価値観を広げたいと思って活動中。

結婚できない理由がわかる!『困難な結婚』

オススメ度★★★★★

内田樹さんの『困難な結婚』を読んでみました。

 

困難な結婚

困難な結婚

 

 

独身の私には心に突き刺さるものがあります笑。

読んでいる途中、何度心が折れそうになっていたことか…。

私は、この本に書いてあることのほぼ逆の思考をしていました。

独身のみなさん、覚悟して読んでください。しかし、一読の価値があると思います。

 

大まかに内容を説明すると、「結婚できないとか、ごちゃごちゃ言い訳してないで、してみたらどう?見えてくるものがたくさんあるぞ。」というような内容です。

 

以下私の琴線に触れた部分の引用と感想です。

仲人口が持っている話って、じつはかなり精度の高い外部評価なんですよ。本人の社会的能力や人間的成熟をよくみた上で、「まあ、この人とだったら、あなたもそこそこ幸せになれるんじゃないの?」判断して話が来ている。

出会いの中でもっといい人を探しがちです。自分との釣り合いという感覚をしっかりみないと…。突き刺さります。

海外旅行に行きなさいというのは、みなさんが結婚して二人で生活を始めたあとに遭遇する無数のトラブルのときに、あなたの配偶者がどんなふうに対応するかの、それが「予告編」だからです。

なるほどと思いました。海外旅行に行くというのはこういう意味があったのか!単なる旅行ではなかったとは。

結婚して人は大人になる。大人になってはじめて、結婚とはどういう「いいこと」があったのか、事後的・回顧的にわかる。

 結婚してない者が結婚のメリットなどわからない…ということか…。厳しい言葉です。

 

独身の私にとって、結婚は未体験ゾーンですから、どうこう語れる立場じゃありません。

本を読んでわかったことは、私が結婚できない理由です。

 

私が結婚できない理由

・出会いの場に積極的に行かない。

→1年のうち、新たな異性の出会いは10人以内だと思います。

・自己評価と外部評価が乖離している。

→心のどこかで自分の理想を追い求めていて、自分が変わろうとしていない。理想の相手に出会ってないのでなく、自分が理想の相手にしたくないと思っているだけかもしれません。

・結婚したいと心から思っていない。

→一人でも生きていける気がしている。アラサーの今だからこそ、そう思えるのかもしれません。年を重ねて行くと、老化もしますし、考え方も変わって行く可能性が高いです。本書の中で結婚は人生のセーフティネットというような表現がありました。協力して人生を生きて行く方がメリットも大きいはずです。

 

このように自分の結婚に対する分析を行うのは、少々自分の心が痛いものですが、必要なことかもしれませんね笑

結婚に対して考えてみようという人はまずこの本を読んでみると良いかもしれません。

また、結婚生活についての考え方も書いてあります。結婚生活にお悩みの方もぜひ一読をされてはどうでしょうか。