C'est la vie

セラヴィ。「それも、人生」という意味のフランス語。教員を退職し、もう一度英語を学び直したり、価値観を広げたいと思って活動中。

英語を学ぶことは終わコンか?!Skypeが瞬時に日本語翻訳。これから英語を学ぶ理由とは。

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英語や中国語など10の言語に対応し、言語の異なる相手と会話してもソフトが瞬時に相手の言語を認識し、日本語に通訳してくれます。

ほとんど、同時通訳です。ドラえもんの道具の「ほんやくこんにゃく」ですよね。

英語教師にとって英語を教える意味を再考しなければならない時代がやってきました。

まずは上の記事をご覧ください。

どれくらいの精度かは実際には確認していませんが、簡単な文は瞬時に翻訳してくれそうな感じです。

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イメージはこの動画の通りです。

いずれは、英語を学ばなくても自動翻訳が発展し、コミュニケーションが可能だと思っていました。

しかし、私の予想以上に早いスピードで実現しそうです。

 

なぜ英語を学ぶのかという問いの答えとして、私は「英語の情報は日本よりも豊富で、進んでいる分野が多い。だからこそ、最新の情報を得て、世界をより良くするために英語を学ぶことが必要だ」と信じてきました。

もしも、翻訳機能が進めば、そこに時間をかける必要性はなくなるでしょう。

そうなれば私の中では、当然英語を学ぶ理由もなくなります。

もう一度英語を学ぶ理由について考えたいと思います。

 

これから英語を学ぶ理由

・心と心をつなぐため

→コミュニケーションは、気持ちを繋ぐものです。確かに表面上の情報は自動翻訳で伝えることができるでしょう。しかし、自分は意図するテンションで話してくれるでしょうか。私たちは微妙なニュアンスを言い方で表現しています。私は、自分のテンションまではコンピュータが翻訳することは当分不可能ではないかと感じています。

・自分の本当に伝えたいことを表現するため

→例えば日本語と英語は一対一ではありません。その言語でしか表せない微妙な気持ちもあると思います。 「もったいない」はやっぱり「もったいない」でしか表せないのではないでしょうか。言語にはこういう例がたくさんあるはずです。自動翻訳で本当の気持ちを適当に他言語に置き換えられては困ります。心と心をつなぐことにも関連すると思いますが、本当に伝えたいことは自分で勉強して経験の中から表現するしかないのかもしれません。

人工知能を鵜呑みにしたくないから。

人工知能の翻訳をチェックするのは誰なのでしょうか。少なくとも自分ではありません。本当に伝えたいことが正しく伝わっているのか。それをチェックするのは自分でありたいものです。自分の責任で失敗することは、諦めもつきますし、自己責任だと思えます。例えば、自動運転システムで事故を起こすのと、自分で事故を起こすとするのでは捉え方が違いませんか。自分で運転するなら、納得するまで最大限の注意を払えます。

 

とはいえ、自動翻訳の流れには抗えないのが現実

 自動化の流れはこの調子でどんどん進んでいくと思います。

そんな中で本当に英語教師として生き残っていくのは厳しい世の中になることでしょう。

機械が教えられないことを教えられる人材にならなくれはなりません。

それを見つけることが大切になっていくと思います。

その答えはまだ明確に私には見えていません。

これから英語を学ぶ理由として、今感じているキーワードは「言葉のニュアンス」「文化」「コミュニケーション」「専門的な分野」「経験」「最新の概念」です。

いづれもコンピュータが表現しづらい分野だと思います。

これからの英語教育に求められるものは何かアンテナを張っていきたいと思います。