【セミナー】高校現場で時事英語をどう教えるか 〜40人クラスサイズでもできる時事英語リスニング授業〜【行ってきた】
どんな講演?
・「高校の現場で大活躍した茅ヶ崎方式」をテーマに、実際の授業形式を取りながら講演。
・講師は茨城県立並木中等教育学校英語科教諭の寺田圭子さん。
・内容は、寺田先生が一年間、高校の授業でどのように茅ヶ崎方式を活用したのか。
茅ヶ崎方式とは?
茅ヶ崎方式は、Listeningを基盤として、国際的なコミュニケーションに役立つ英語を、段階的に身に付けて行く学習法です。
学習用教材は、社会のあらゆる事象をカバーするため、ニュースを素材とし、独自の教材を各段階の学力に応じて学習会ごとに毎回作成されます。そして、学習者の負担を必要最小限に抑えるため、全ての教材が厳選された4,000語で作成されます。
- 1. まず聴く力に重点をおく
- 「聴けない言葉は話せない」という原理から茅ヶ崎方式は「聴く力」に重点を置いています。
- 2. 独自に厳選した4,000語を使用語化
- 「知らない言葉は聴き取れない」ことから、内容のある対話を外国人(英米人のみにあらず)とするために必要十分な4,000語の使用語化をめざします。
- 3. 内外の重要ニュースが教材
- 地球上から核兵器はなくなるか、世界経済の動きは、地球環境はどう変化するのか・・・各クラスの教材の内容は、誰でも知っている最新のニュースです。
- 4. 会話に使えるラジオニューススタイル
- 教材は30年間、NHK Radio Japan で英語ニュースを書き続けた元記者が、話し言葉に近い、いきいきとしたラジオニューススタイルで毎週、簡潔・明快に書き下ろしていますので、すぐ会話に使えます。
- 5. 国際化時代の本格的な英語力を
- 学習効果を確かめながら、着実に聴く力を身につけ、これを話す力、読む力、書く力に発展させ、挨拶や自己紹介だけでない本格的な英語力を身につけることができます。
学んだこと
・文法ずんずん
→寺田先生オリジナルの英語文法の定着法。
いる・ある・イコールbe動詞
SとVでセンテンス
文の要素はSVOC
要素以外はおまけのM
MはもともとModifier
上の品詞などの知識を呪文?のように生徒に元気に答えさせる。講演で少し実践していただけました。寺田先生の元気の良いお人柄がとても印象的で楽しく覚えられるなぁと感動しました。
中学生って文法知識をとても退屈そうにするので教える側としては避けてしまいがちなのですが、こういう工夫が必要なのだと反省しました。
・リスニング精聴の授業
→寺田先生のリスニング精聴の授業を実際に受けさせていただきました。
リスニングの授業というと、CDを流して、答えを確認して、音読して終わり。
そんな授業をしていましたが、寺田先生は全然違いました!
目から鱗が落ちる文法を屈指して、聴く力を伸ばす授業でした。
基本的に、ディクテーションメインの展開でした。
ディクテーションの仕方ですが、これがとても重要だと感じました。
0.最初に3回聞いて、どんな内容だったかを聞く。
1.精聴。文の構造をヒントにする。
今から聞く文がどのような構成になっているかを確認。例えば、SVOで従属節があるかどうかなど。これを寺田式記号付けに落とし入れる。なかなか文章でお伝えすることが難しいのが残念です。
2.主語・動詞をまずディクテーションする。
3.目的語やMをディクテーションする。
4.従属節があれば、節内のSとVをディクテーション。
5.節内のMなどをディクテーション
というように文法的な知識を駆使して品詞などを予想してディクテーションさせます。
なんとなく数をこなして聞く力を伸ばすのではない、先生の熱意を感じました。
感想
とても明るい雰囲気の先生で、勉強になりました。中高一貫校の進学校で教鞭をとられており、共感するお話も多かったです。
まだまだ自分の力の無さを痛感させられました。
もっともっと良い授業ができるように、学んだことを活かして取り入れていきたいと思います。