「勉強が好きになった子」の特徴とは
●同じ子どもの勉強の「好き嫌い」について1年間の変化をみると、「好き→嫌い」に変わった比率は小6生→中1生(19.2%)や中1生→中2生(17.4%)に多い。一方、「嫌い→好き」に変わる子どもも、すべての学年で1割程度いる。
昨年は、中2を担当していましたので、中2のモチベーション維持の難しさを痛感しております。
勉強が好きという生徒は本当に少ないと感じます。
大人になると、自分のために勉強する時間がなかなか取れないもどかしさを感じるので、子供達が羨ましいです。
勉強できることが当たりまえなんて、とても良い社会だなと感じます。
そのありがたさがなかなかわからないのが子供ですが…。
仕方ありません。
もちろん、子供のころ、私も勉強が好きではありませんでしたから…。
普通のことだと思います。
今回ベネッセの記事が興味深かったので、紹介させていただきます。
●勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、他の子どもに比べて前年よりも学習時間を増やしている(35分増加)。また、成績が上がったのは26.8%で、他の子どもよりもその比率は高い。
勉強時間の確保はやはり大切でしょうね。勉強をする機会を与えるという意味で、宿題は必要なのだと思います。わかることが楽しいにつながります。
●勉強が「嫌い→好き」になった子どもは、「新しいことを知るのがうれしい」という内発的な学習動機をもって勉強している比率が高い(35.2ポイント差)。
内発的な動機付けは外発的な動機付けよりも、長期間モチベーションを維持することができると言われています。外発的な動機付けとは、「100点とったらゲーム買ってあげるよ 」みたいな動機付けです。内発的な動機付けとは上の引用にあるような「数学の問題が解けた!面白い!」みたいな本質的な動機付けです。
こうした子どもの特徴を分析することで、勉強が好きになるためにはどうしたらよいかを考える手がかりが得られます。この子たちの多くは、「新しいことを知るのがうれしい」(内発的動機づけ)、「自分の希望する高校や大学に進みたい」(同一化的動機づけ)といった高い学習意欲をもち、さまざまな学習方法を工夫しています。また、追跡した1年の間に学習時間を増やしたり、成績が上がったりした比率が相対的に高いのも特徴です。学習動機をもち、一定の学習時間を確保し、効果的な学習方法を身につけていくことが、「勉強好きな子ども」を育てるうえでとても大切なことがわかります。
学習方法の工夫をしているというのが興味深いです。
私が受け持った生徒の中に、常に良い勉強法はないか工夫している生徒がいます。その子は決して勉強が得意ではありません。しかし、定期テストごとにToDoリストを作ってみたり、歌で社会を覚えてみたり、テストまでのカウントダウンを作ってみたり、いろいろな工夫をしています。
その子の成績は中1の成績から見ると明らかに伸びています。
勉強を好きにするために教師や親にできることは、工夫することを助言してやることかもしれません。