C'est la vie

セラヴィ。「それも、人生」という意味のフランス語。教員を退職し、もう一度英語を学び直したり、価値観を広げたいと思って活動中。

恋なんて、仕事の邪魔でしょ?

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私の最後の恋は2年前、28歳の時。広告関係の集まりでヒロヤと知り合った。スラリとした長身に、一目で分かる質の良い服。若手プランナーのトップを走っていた彼は、同い年の誰よりも有名でコンスタントに賞を受賞し、着実に上に登っていっていた。

「アユミちゃんセンスいいいね。その服、mameでしょ。」

お気に入りの服を褒められたことで、普段は警戒心が強い私も、すんなり心を開いた。

常にアンテナを張っている彼から、週末に開催されるアートイベントに誘われ、そこから互いの家に行き来する関係になるまではそう時間はかからなかった。

けれど、本気で好きなわけではなかった。

もちろん人として魅力は感じていた。「アユミ、ほんとかわいい」そうやって彼から抱きしめられるのはくすぐったく嬉しかった。プレゼン前にお互い励まし合うのも、仕事がうまくいって祝杯をあげ合うのも、同じ業界ならではの心地よさがあった。

だが…

私は、恋愛のおいしいところだけを味わいたかったのだ。 

 最近はトレンドなのでしょうか。

「恋愛のおいしいところだけ味わいたい」というような風潮。

利己的だなと感じてしまいます。

人と人が繋がり合うのが恋愛です。

恋愛って、究極のコミュニケーションだと思うのですが…。

恋愛上手な人って、異性に限らず誰とでも上手にコミュニケーションをとってませんか?

逆に恋愛下手な人ってコミュニケーションをとるのが下手な気がします。

コミュニケーションの基本は、相手の気持ちを考えることだと思います。

恋愛のおいしいところだけ味わうとしたら、そこに相手の気持ちを考えることがないでしょう。

 

仕事で認められたい。だからこそ仕事はやりがいがあって楽しく、燃える。そこで得られる達成感は、他の何にも変えられない。

30歳。中堅になった私は、何者かになりたくてもがいている。努力だけでは評価されない。結果を出すのも出さないのも、全て自分ひとりの責任だ。

ところが恋愛は、自分と同時に相手の人生とも向き合わなければならない。喜びだけじゃなく悲しみも、辛さも、突発的な寂しさをも、シェアしなければならない。

上の文を読むと、共感する部分もあります。

仕事は結果を出せば成長を感じる。

恋愛は自分一人ではどうにもならないもどかしさがある。

仕事に逃げちゃうんですよね。 

 

でも、自分の人生に必要な人は必ずどこかに存在しているのではないでしょうか。

あなたが必要だと感じた人なら、仕事も恋も欲張って手に入れるべきでしょう。