ワードカウンターを用いたOne-minute Monologue
以下の書籍を参考に、実践を始めました。
即興で話す英語力を鍛える!ワードカウンターを活用した驚異のスピーキング活動22 (目指せ!英語授業の達人)
- 作者: 西巌弘
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
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スピーキング力を高めるために
英語のスピーキング能力は3つの指標に分けられると言われています。
英語のスピーキング能力
「流暢さFLUENCY」「正確さACCURACY」 「適切さAPPROPRIACY」
「流暢さ」とは1分あたりに何語話すことができるか、「正確さ」とは文法・発音エラー、「適切さ」とは内容の論理性です。私はオーストラリアに1か月行きました。そのとき、知り合いの紹介で一週間だけ現地の語学学校に通わせてもらいました。ブラジル人の生徒やコロンビア人の生徒など国籍は様々でした。このとき印象に残ったのは、ブラジルやコロンビアの生徒のミスを恐れず自分の言いたいことをどんどん伝えようとする姿勢です。知っている単語を繋ぎ合わせてどんどん話します。そして、聞く力も高く、どんどん聞き返します。これを目の当たりにして、ミスを恐れていてはあかんなと私は思ったものです。
よく海外の人は、「正確さ」よりも「流暢さ」がスピーキングに関して大切なことだと言います。たしかに、細かい発音・文法、論理性は後から正していけばいいと思います。それよりも、何も言葉を出せないという状況から打破することがスピーキングに欠かせないことです。
では、どうすれば皆さんのスピーキング力を伸ばすことができるでしょう。私は「流暢さ」がカギだと思います。失敗を恐れず英語を使って相手に自分の意見を伝えることができれば、英語を使えるようになるでしょう。間違えは誰にもあることです、それを少しずつ正していけばいいと思います。「流暢さ」を伸ばすためにどうすればよいか。いろいろな本を読んでみて出会ったのがワードカウンターです。
上記のサイトから実際のワードカウンターをダウンロードできます。ちなみに上山晋平先生の講演にも行ったことがあります。とてもシステマティックな先生です。著書も読ませていただいています。実践的に読み応えのある内容です。
45の技で自学力をアップする! 英語家庭学習指導ガイドブック (目指せ!英語授業の達人17)
- 作者: 上山 晋平
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2011/11/13
- メディア: 単行本
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高校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド できる教師になる! 3年間の超仕事術
- 作者: 上山晋平
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
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【ワードカウンターのねらい】
・たくさん話すこと
1分間という限られた時間の中で身の回りで起こったことなどをできるだけたくさん話します。そうすることで「流暢さ」を「1分間に何語話せたか(1分間の発語数=WPM)」を数値化します。数値化することによって、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後の自分の成長を実感することができるでしょう。
・ペアの相手の話を聞くこと
リスニング力向上もねらいです。友達の話の内容がどんなものだったかは、みなさんにとって身近な内容だと思います。少々間違った英語だったとしても、英語を聞くということは英語を聞く瞬発力を鍛えます。
【ワードカウンターの使い方】
1 先生がこれから話すトピックと目標WPMを発表します。
例:トピックHow was your GW? 目標WPM50
2 生徒はブレーンストーミング、すなわちメモを取ったり、グループで話し合ったりしながら、トピックについて考えます。最終的には即興でできるようになればいいなと思います。
3 ①生徒はペアを作り、じゃんけんでスピーカーとリスナーを決めます。
4 スピーカーは何も持たず(またはメモだけ持って)リスナーの顔を見ます
5 リスナーはワードカウンターを持って、聞き取る準備をします。
6 先生が「スタート」と言ったらスピーカーは話し始めてください。制限時間は1分間です。
7 リスナーはワードカウンターを使ってスピーカーの発語数をカウントしてください。
8 先生の「ストップ」の合図で、リスナーはスピーカーに何語発語できたか伝えます。
9 役割を交代します。
【最後に】
英語は読んだり書いたり聞いたり話したり、いろいろなアプローチをして総合的に英語力が伸びます。今、日本で行われる大学入試の英語は話したり書いたりという部分はあまり問われませんが、2020年には、4技能を問われるテストに変わると思います。世界の標準ではTOEFLやIELTSという4技能を問うテストが用いられています。日本は英語力が他の先進国に比べて低いのは、日本のレベルで英語をテストしているからだと思います。世界標準の英語力を身につけるには、もっとたくさん英単語を知り、書いたり読んだりを増やしていかないといけないと思います。
今回参考にさせていただいた上記の書籍には、この他にも英語を話す活動がたくさん書いてあり、中1から高校生まで使える内容になっています。非常に現場の教員にはありがたい内容だと思います。ぜひ一読してみてください。
実際に授業で使用したところ積極的に話そうとする姿勢が見られます。カウンターを使うことで目的が明確化されるところが、動機付けに繋がっているのだと思います。結構、盛り上がります!ペアが作れない時は私自身生徒と一緒にやりますが、自分でやってても面白いです!