中2最後のホームルーム「『人生』は誰が書いた?」
2016年度に受け持った中2最後のホームルームで私が話した内容についてです。
私が伝えたかったことは、「いきいきと毎日を生活してほしい」ということです。
毎日をただ漠然と生活している生徒がいます。
明確な理由なく学校を休む生徒もいます。
そんな生徒たちに、与えられた命を思う存分使ってほしいと感じています。
一度の話で、生徒が変わるわけではないかもしれませんが、粘り強く手を替え品を替え一年間話をしてきたテーマです。
私は、いきなり生徒たちに質問をしました。
私「『吾輩は猫である』を書いたのは誰?」
生徒「夏目漱石 」
私「『金閣寺』を書いたのは?」
生徒「えー…。」
生徒「三島由紀夫!」
私「すごいね、よく知ってるね。」
というように文学クイズをいくつかしていきました。
私「ところで『人生』を書いたのは誰?」
生徒は誰かわからずざわつきます。
私「実は、この『人生』は誰かが書いたものではなく、君たちが『人生』を書くんだよということを伝えたいんだ。」
ここから、私は生徒たちに日々の生活を振り返ってもらいました。
楽しい日々を送っているか。自ら進んで楽しい生活を作っているか。
提出物・宿題をおろそかにしていないか。
生活の記録帳を雑に扱っていないか。
私「自分の『人生』は自分が書いている。そのことを忘れないでね。」
と締めくくりました。
押し付けがましく、説教がましく聞こえたかもしれません。
私自身、自分が自分の人生を書いていると思って生きています。
そのように思うと、与えられた命を大切に使いたいと思えてきます。
心の片隅にでもこの思いが残ればと思います。