C'est la vie

セラヴィ。「それも、人生」という意味のフランス語。教員を退職し、もう一度英語を学び直したり、価値観を広げたいと思って活動中。

学級目標の立て方及び決め方②

前回の学級目標の立て方及び決め方①では、学級目標をなぜ立てるのかという根本的なお話をさせていただきました。

今回は、いよいよ決め方に焦点を当てていきます。

まず、私自身の失敗談をお話ししたいと思います。

 

失敗① 教師が勝手に決める

これは、初めて担任をしたときでした。

初担任として、準備をしっかりして臨んでいました。

こんなクラスにするんだという自分の思いが先走りました。

生徒に「学校生活を楽しもう!」、これがとても大切なんだと熱く語りました。

熱く語りすぎたのでしょう。生徒からの意見は出て来ず、私が決めていた学級目標になりました。

一年間、学級目標はどこか教員の独りよがりのものになっていたと感じました。

 

失敗② 早く決めすぎた

学級目標を始業式から3日以内に決めていたときもありました。

クラスが変わり、生徒同士クラスの雰囲気も把握できていないまま、学級目標を決ようとすると、何がクラスの課題なのかイメージができません。

そのときできた「切磋琢磨」という目標は、3学期には完全に忘れ去られてしまいました。

1ヶ月くらい学級で生活してから学級目標は決めた方が良いと思います。

このクラスに必要なことが見えてくるからです。

 

今年度試したい学級目標の決め方

前回紹介した書籍から私がアレンジして、今年度試してみる学級目標の決め方を紹介します。 

 

①学級目標を立てることを前振りしておく(始業式の日)

前振りの内容

・4月下旬にアンケートを実施すること

・アンケートの内容は、「①どんな学級になれたら最高ですか。②どんな学級になってしまったら最低ですか。」

・これから上のことを意識して生活してほしいこと

 

②アンケートで一人一人の願いを吸い上げる

 

③全員で一度すべての願いを共有する

・回収したアンケートをプリントにまとめる

・誰が書いたものかはわからないように配慮する

・全員が共有していることを大切にする

 

④キーワードを選ぶ

・アンケートを読みながらいいと思った意見に対して◯をする

・◯をしたものを参考に次の質問に答えてもらう

 ①理想の学級に近づくためのキーワードを三つ

 ②最低限できていないと困ることを表すキーワードを三つ

 

⑤合言葉と目標を文章化する

・合言葉はチームに一体感を持たせ、やる気を鼓舞するもの

・目標は目指すべき姿。三つ程度の短い文章にする

・マイナス表現はプラス表現へ。「いじめがない」→「仲良し」

 

⑥学級目標を作成・掲示する

・年間通して忘れないための意識づけ。

・大切にしたいと思えるものを作る。

・必ず全員が携われるようにする。一人一人の大切な漢字一文字、自分の顔を描くなど。

 

上記の書籍を参考に今年度は学級目標を決めていきます。多少のアレンジはしてあります。興味を持たれた方はぜひ一読されると良いと思います。

次回「学級目標の立て方および決め方③」では1年間の実践報告を記事にしていきたいと思います。

 

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